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【苦悩と失敗談】18歳の不動産売買営業マンの体験談

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体験談
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この記事を書いた人

29歳現役不動産営業マン「とびうお」と申します。
【知識武装で身を守る情報発信サイト】を運営。
不動産は高額な買い物だけに何百万円も損することが多々ある。
逆に言えば、知っているだけで簡単にお得にマイホーム購入ができる。
知識は重荷にならない唯一の財産。
皆様のマイホーム購入に少しでも役立てれば嬉しいです。

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こんにちは、とびうお(@tobiuo89098360)です。

高校を卒業し、春から新社会人になられる方、おめでとうございます。

入社式まで残りわずか1ヶ月。

「1人暮らしの準備を着々と進めている人」

「社会人の基本アイテムを揃えている人」

「徐々に朝方の生活習慣に変えていっている人」

いらっしゃると思います。

実は私も9年前に高校を卒業し、就職した1人。

自動車免許を取って、嬉しくてたまらず意味もなく遠出していたことが懐かしいです。

本日は、18歳で不動産売買営業マンを始めて感じた苦悩と数々の失敗談を赤裸々に紹介します。

入社1年目の主な業務〈ほぼポスティングのみ〉

入社して1年目はほとんどチラシのポスティング

とびうお
とびうお

不動産を売ってください!

とびうお
とびうお

〇〇エリアでマンションを探しています!

いわゆる「求むチラシ」を戸建てやマンションに入れる業務だ。

不動産を売りたい人の情報を集めて、販売を任せてもらい、買い手が見つかれば手数料が入るというビジネス。

ところが、30,000枚配っても、1件の反響があるかどうかという極めて低い確率の集客方法。

反響があったところで、売れる不動産とは限らない。

全然売れない不動産の例
  • 境界(隣との境)がわからない山
  • 家が建てられない「市街化調整区域」
  • 道路に接していない土地

毎日毎日、同じことの繰り返し。

しかも、だれでもできるような仕事。

すごく惨めだった

戸建てのポスティングにいくと、庭で放し飼いをしている犬に追いかけられる。

マンションのポスティングにいくと、管理人に「”チラシ禁止”の文字が読めないのか迷惑行為だからやめろ!」と怒鳴られる。

営業の仕事がやりたくて不動産会社に入ったはずが、業務はほぼポスティング。

業務日報には、「ポスティング」のみ。笑

奇跡的に良い物件の反響があったとしても、別の営業マンに担当を取られていることもあった。

売却提案のチャンスをもらっても、ほとんど不動産売買業務をしたことがないため内容が薄っぺらい素人が作ったような提案しかできない。

ただ、たまーに仕事を任せてもらえることがある。

お客さんは揃って「高齢者」だった。

私の提案内容はおそらく理解しにくかっただろうが、「孫のようだ」と可愛がってもらい仕事をいただくことができた。

18歳のほぼ不動産素人に対して自分の家の売却を一任してくれたお客さんのために、「損をさせるわけにはいかない」と思いセールスの本を読んだり、先輩に営業方法を聞きにいったりと勉強に力を入れるようになった。

1年目から、仕事は与えられるものではなく、自分で作り出すものだということを身に染みて感じることができた。



保険の逆営業に合い、保険契約・解約をして訴えられそうになる

入社して3年目。当時21歳。

少しずつ不動産が売れるようになった私は、中古マンションがほしいというお客さんのご案内をして申し込みをもらった。

「今月も契約をいただいた!」と喜んでいたのも束の間。

お客さんから相談の電話が入った。

とびうおさん、すみません。
上司から、「どうせマンションを買うならうちのお客さん(不動産会社)から買え」
と言われまして、他の会社を窓口にして購入しても良いですか?

それはさすがに困ります。

では、とびうおさんを私のお客さんという扱いにするために
一度生命保険プランの提案だけさせてもらう機会をいただけませんか?
加入しなくても構いません。
提案をした「お客さん」にしたいだけなので。

話を聞くだけなら構いませんよ。

お客さんは、保険営業のセールスレディでした。

「まあ、話を聞くだけで無事にマンションの契約が進められるならいいか」

と思い、お客さんの事務所に出向いて説明を受けた。

ただ、聞くだけのはずが提案が昼過ぎから夜までと長すぎる。

いつしか「この人、本気で保険に入らせようとしてないか!?」とすら思った。

ただ、当時保険の知識が何もなかった私は

「もう話が長くて疲れた」

「どうせ、いつか加入するならもう入っておくか」

「社会人になったらみんな入っているんだろう」

という半分諦めたような気持ちで貯蓄型生命保険に加入してしまった。

 

帰宅して両親に説明すると、猛反対。

「誰のための保険なのか?」

「保険は掛け捨てで十分!」

説明を聞くと、確かにそうだ!

冷静になって考えてみると万が一のときにお金を受け取る両親が反対していては本末転倒。

さらに、私の会社の給与体系は歩合制ではないので

「自分の給料を犠牲にしてマンションを売る必要はない。」

と気がついた。

翌日「クーリングオフ」を使って保険は無事に解約。

※クーリングオフについては、こちらご参照ください。

激怒したお客さんからは、マンションを解約された。

それだけではなく、

「個人情報を漏らされた」

「裁判を起こす」

と身に覚えのない罪で責められる。

結局、証拠不十分で裁判にすらならなかったのだが、当時は相当なストレスを抱えたことを今でも覚えている。

「知識武装で身を守る」と思うようになったのは、この出来事がきっかけだった。

恐ろしい経験をしたことでファイナンシャルプランナーの勉強にも身が入り、全てを自分事としてとらえて学習することができた。

生命保険は、住宅に次ぐ人生で2番目に多い支出です。

「安易に毎月〇万円なら良い」と考えずに、どういうリスクを想定しているのか。

その想定している事態に陥った時に、いくら必要なのか。

民間の生命保険に加入する前に、国民全員が既に入っている「健康保険」の実力を知るべきです。

勉強した結果、私は県民共済(月額3,000円)と医療用貯金で十分カバーできると思いました。

「余計な保険は必要ない!」と強く確信を得るきっかけになった書籍をご紹介しておきます。

信用されず、舐められ続ける

マイホームの購入や売却は多くの人にとって、一生に一度あるかないか。

できることなら経験豊富で安心して任せられる人に担当して欲しい

そう願うのがお客さんの本音だと分かっていました。

そんな中で家の売買どころか1人暮らしさえしたことのないほぼ素人18歳が登場すれば、それはもちろん舐められます。

何歳?今回がはじめて?

本当に大丈夫ですか?

素直に「18歳です。○回目のお客様訪問です」と説明すると、

お客さんのリアクションはとても不安そうでとても悔しかったことを覚えています。

年齢や過去の営業歴などは新入社員が個人の努力でいますぐ変えることができないからです。

途中から少しでも不安を和らげるためと思い、「22歳」と年齢詐称をしたこともあったが結果は変わらない。

この悩みを解決してくれたのが、資格でした。

単純で馬鹿な私は、名刺に資格がたくさんあったら少しは格好が着くだろうと思い資格勉強をはじめた。

ポスティングばかりで大して仕事がないため、勉強時間は人一倍あった。

悔しい気持ちを糧にして21歳で宅地建物取引主任者(現:宅地建物取引士)を取得。

宅建士の取得については関連記事で詳しく解説しています。

22歳でファイナンシャルプランナー3級を取得。

23歳でインテリアコーディネーターを取得。

24歳でファイナンシャルプランナー2級を取得。

資格を取得するに連れて、自分の提案に自信が持てるようになり信頼を獲得できるようになっていきました。

結局のところ、自分の自信のなさがお客さんに 伝わって不安感を与えていたことにあとから気がついた。

結局のところ、自分の自信のなさがお客さんに伝わって不安感を与えていたことにあとから気がついた。

やっぱり自分の提案が良いと確信し、自信に満ち溢れた人は魅力的ですね。

非効率的な繰り返しの電話でお客さんにブチギレられる

はじめての仕事は、賃貸物件の契約でした。

親戚からお客さんを紹介してもらい、アパートをご案内。

気に入った物件が見つかり、申し込みまではよかったのですが、、、

いざ契約ごとになるといくつもの確認事項がでてきます。

契約時の確認事項の例
  • いつから入居したいか
  • 火災保険はどこで加入するか(自分探すor不動産会社紹介)
  • 契約までに準備してもらうもの
  • 初期費用の明細
  • 何人で住むか
  • 今後のスケジュール など

何も分からない私は確認事項が見つかると、その都度お客さんに電話して確認していました。

3回目ぐらいから、お客さんの声のトーンが下がってきていることに気がつきます。

4回目ぐらいの電話で遂にブチギレられました

仕事中に余計な電話を何度もかけてくるな。
確認したいことがあるならまとめて聞くか、メールで送ってこい!!!

知らず知らずのうちにお客さんの時間を奪っていたことにあとから気がつきました。

不動産業界は教育体制が整っておらず、「仕事は見て覚えろ」という会社がたくさんあるようですから注意が必要です。

この失敗から、ミスなく効率的に仕事ができるよう、事前準備(契約マニュアル・チェックリスト作成)を入念に行い一度で完結させるということを意識できるようになった。

おわりに

恥ずかしい過去を振り返りながら、記事を書きました。

最初は、誰だって何も分からない素人です。

素人は失敗して当然なんです。

逆にいうと若いうちに失敗して学んでおかないと、損だとすら思います。

18歳の失敗は許されますが、50代の失敗は簡単に許されません。呆れられます。

自分から率先してどんどんチャレンジしていきましょう。

この記事が誰かの役に立てていれば嬉しい限りです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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