こんにちは、とびうお(@tobiuo89098360)です。
結婚、出産、子供の独立など、住宅購入のタイミングは人それぞれ。
住宅購入といっても、【戸建て派】・【マンション派】大きくふたつに分かれると思います。
これは、過去記事でご紹介したあなたはどっち派?【賃貸VS持ち家】同様に永遠のテーマとして長年主張が対立しています。
私自身が営業活動をしている中で、
「戸建てとマンションどっちが良いですか?」
という質問を何十回も受けました。
そこで今回は、戸建てとマンションの徹底比較を行なっていきます。
日本では戸建てが多数派意見
2020年リクルートによる住宅購入検討者に対するアンケートが行われました。
結果はこちら。
戸建て派が、61%
マンション派が、25%
「マイホームといえば、戸建て!」という世帯が多く、さらに昨年よりも増加している結果となりました。
戸建て派の主張
戸建てこそ夢のマイホーム。間取りや設備、仕様を一から考え、自分だけの家を手に入れたい。
家と家が離れており、マンションより静かに暮らせそう
一生に一度の大きな買い物だからこそ好きなようにアレンジしたい
ガレージで車いじりをしたい
マンション派の主張
立地優先で考えたら、戸建ての販売が少ないエリアだったからマンションを買った
計画的に修繕できるマンションが気楽
セキュリティが充実していて安心できる
マンションは売りやすく、貸しやすいイメージ
戸建ての特徴
立地
- 郊外ののんびりと暮らせる場所にできることが多い
- 最寄り駅までは距離があるが、車やバス停があれば充実した生活を送れる
不動産の価値を左右するのは立地です。
価値保全をしやすい立地について関連記事を執筆しています。
環境
- 広いリビングやお庭でのびのびと子育てを行いやすい
- 公園や学校といった子育て環境が整っていることが多い
- 新しい団地であれば、若いファミリー層が近隣に多く居住
- 隣の家とは距離があり、生活音によるトラブルは少ない
- 子供が気兼ねなく走り回れる
- 窓が多く確保でき、明るい室内を実現しやすい
- 庭があれば家庭菜園やバーベキューなどを楽しめる
- 自由にペットを飼うことができる
構造
- 多くの戸建てが木造または軽量鉄骨造
- マンションに比べると気密性、断熱性は劣りやすい
- 間取りや設備の自由度が高い
- 建て増しして家を大きくすることもできる
- 自由にリフォームすることができる
設備・仕様
- マンションよりも広い。100㎡(30坪)前後の家が多い
- 駐車スペースも複数台確保可能
- フロアが1階と2階に分かれており、プライベートな空間と家族で集う空間を分けやすい
- 自由に仕様を選ぶことができる(お金さえかければ無制限)
セキュリティ
- 窓が多く、防犯カメラやオートロックはないためセキュリティ面は劣る
- 防犯面は、全てが自己責任
- ご近所同士の声の掛け合い、防犯パトロール(地域による)
防災
- 自己責任で防災グッズを準備
- 燃えにくい材料(不燃材)を使用しているマンションよりは火災保険料が高い
火災保険料の違いがわかるシュミレーション記事はこちら
管理
- 敷地の管理は全て自分で行う。好みの仕様に変えられる
- 草むしり、雪かき、防蟻処理(白蟻対策)などが必要
- マンションのように毎月のランニングコストがない(管理費・修繕積立金・駐車場代)
- 定期的なメンテナンスが必要(外壁屋根塗装など)
- ローン完済後は、固定費がなくなる
コスト
- マンションのような毎月の出費はない(自分で修繕費用を積立てなければならない)
- 火災保険料が高い
- 固定資産税が安くなるペースが早い
- 10年〜15年程度に一度外壁屋根の塗装が必要(100万円〜200万円)
資産性
- 建物がどんなに古くなっても土地の価値が残る
- 「自分の土地」を所有する満足感とステイタス感を持てる
- 人口減少地域の場合、資産価値は下がりやすい
マンションの特徴
立地
- 利便性の高い場所にできることが多い
- 生活利便施設(商業、医療、金融、教育、交通)が身近に揃っていることが多い
- 最寄り駅へ歩いて行ける物件が多い
- 車が無くても居住でき、老後も安心
環境
- 中高層の階であれば眺望良好
- 高層階は外からの視線を気にせずに暮らせる
- エントランスや共用部分(ジム・プール・ラウンジ・宅配ボックス)が充実している
構造
- 鉄筋コンクリート造は、耐久性や耐火性に優れている
- 気密性や断熱性に優れており、冷暖房効率が良い
- 戸建てに比べてリフォームの自由度が劣る(改造箇所がある)
設備・仕様
- 戸建てよりも狭い(70㎡〜80㎡前後が多い)
- 室内に段差がなくフラット。高齢者や子供も安心
- 上下左右の部屋とくっついているため騒音を気にする人がいる
- マンション全体で設備を大量仕入れしており割安で最新設備が取り付けられている
- マンション1棟でインターネット契約があり通信費が割安
セキュリティ
- セキュリティが充実(防犯カメラ・オートロック・管理人・専用ゲート・警備会社と提携など)
- 玄関ドアの鍵一つで安心して出かけられる
防災
- マンション全体(管理組合)で防災倉庫を設置し、防災グッズを備蓄している場合がある
- 燃えにくい材質(不燃材)を使用している
- マンション全体の火災保険、地震保険に加入している(費用は毎月の管理費で捻出)
管理
- 管理人が共用部分の清掃を行なっており、常に綺麗な状態が維持できる
- 建物まわりの草取りや清掃をする必要がないため気楽
- 毎月、管理費・修繕積立金・駐車場代が発生するが計画的に積み立てできるため安心
- 一年に一度総会が行われて、マンションの収支状況を把握できる
- 生活上のルール(管理規約)がある ※ペット飼育不可など
コスト
- 毎月の出費がある(管理費・修繕積立金・駐車場代) 計画的に積み立てる方式
- 戸建てに比べて火災保険料が割安
- 固定資産税がなかなか下がらない
- 5年〜10年周期で修繕積立金が値上がりする(次回の大規模修繕に向け、不足分を補う)
マンション購入時は、売主の管理費等滞納額に注意が必要。
資産性
- 戸建てに比べて資産性が高い(固定資産税も下がりにくい)
- 住み替えが発生した場合も、売りやすく貸しやすい物件が多い
マンションの資産価値について詳しく説明した記事はこちら
私がマンションを選んだ理由
私はマンション一択だった。
幸い、妻もマンション派。
理由は単純。
資産価値が維持しやすく、管理が楽だから。
これまで200件以上の不動産取引をしてきてあることに気がついた。
- 立地さえ間違えなければマイホームを売って利益が出る(損をしない)
- 価値保全をしやすい物件なら買った方が良い
- マイホームは投資だ
立地がよく、価値保全をしやすいのが「マンション」である。
私は、立地を最優先とし希望エリア内で築15年以内のマンションを1年間探し続けた。
だが、なかなか中古マンションが売りに出ない。
人気エリアであるにも関わらず、売却する人が少ないため極端な「売り手市場」となっていました。
そうこうしているうちに、希望エリアで新築マンション計画があるという噂を聞きつけ、すぐに情報をもらいました。
新駅設立や道路新設によって生活便向上の見込みがある他、長引く売り手市場も合間って価値保全がしやすいと判断をしました。
「マイホームは投資だ」
というと「非現実的だ」「私はずっと住むから関係ない」とおっしゃるかもしれません。
多くの家の売却サポートしてきた身からすればマイホームは完全に「投資」なんです。
最初から売るつもりで買う人は少ないと思いますが、さまざまな事情によって実際に売る人はたくさんいます。
一番大変なのは、債務超過になっているとき。
つまり、マイホームの価格よりも残りのローン金額の方が多い状態のとき。
不足分を貯金でカバーするかマイホームの評価額以上の価格で売らなければならないため、売却は一筋縄にはいきません。
重要になるのは、購入価格です。
安く購入することができれば、債務超過になることはまずないでしょう。
不動産は普段関わることのない数千万円単位の取引です。
金銭感覚が麻痺して「数万円ならいいや」と安易に考えていると総額がどんどん膨らんでしまうため注意が必要です。
過去記事で中古マンションを安く購入する方法をご紹介しております。
私の個人的な項目別評価は以下の通りです。
戸建て | 項目 | マンション |
△ | 立地 | ◎ |
◎ | 環境 | ◯ |
◯ | 構造 | ◎ |
◎ | 設備仕様 | △ |
△ | セキュリティ | ◎ |
△ | 管理 | ◎ |
◯ | コスト | △ |
◯ | 資産性 | ◎ |
◎ | 自由度 | △ |
おわりに
戸建てか?マンションか?
ご自身の理想に近いものが見つかりましたでしょうか。
結局のところ、育った環境や生き方、価値観によって正解は変わってくる。
理想のマイホームを購入するには、まずはじめに「希望条件に優先順位をつける」ことが大切です。
情報が整理されると購入の判断がしやすくなります。
迷い続けている方は、どちらも内覧してみることをおすすめします。
理想よりもちょっと狭いけど、利便性やマンションならではの眺望に魅力を感じマンションを購入した方。
マンション派だったけど、街中のコンパクトな戸建てであれば希少価値も高く、庭の管理もしなくてよいので戸建てにした方。
このような方も少なくありません。
みなさまのマイホーム探しがより良いものになることを願っています。
最後に、1冊。
戸建て・マンションに関わらずマイホーム購入時に必ず読んでおきたい書籍をご紹介させてください。
マイホーム購入で失敗したくない方は、こちらの書籍がオススメ。
筆者、千日太郎さんは現役の公認会計士。
「住宅購入は人生の一大プロジェクト」というだけあって住宅探しの知識を余すとこなく具体的に紹介してくれている良書です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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